その後の掲載記事のアーカイブ

初個展を開催した後で、様々なジャンルの取材を受けました。屋外にオブジェを運んで撮影が行われることもしばしば。ライターさん、カメラさん、照明さん、インタビュアーさんが楽しそうに撮影をされていたのが印象的でした。1990年代、みなさん、いいもの作ろう!という活気にあふれていていました。前述の「デザインの現場」は個展前の執筆でしたが、華道の草月出版での執筆は西武池袋アトリエヌーボの展覧会をした後のものです。生みの苦しみが喜びにかわり、個展は本当に楽しいものです。

#掲載記事 #アーカイブ #草月 #花のニューデザイン #林夢花 #ピタロスの不思議な動物たち

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『夢の花が咲くとき』文・林 夢花

 もう一つの世界がある。そこに未知なる私の花は存在する。いつの瞬間だったろう、本物の無垢なるものを問いつつ、ただただ制作を続けていた私の心は「無」に近づいていた。一切の概念が消え去った後、私はもう一つの入口に立った。そして、「虚無」の嵐の後、新しく生まれ変わったファンタージェンのように、その世界は私の空想の力を生命(エネルギー)にして今も広がり続けている。

 私は、そのもうひとつの世界を仮に「ピタロス」と名付けた。

 ピタロスに生息するものたちは、私の手の中かからBIOBJECT(バイオブジェ)として、実際に見えない世界から、見える世界へ出現する。それが私の作品である。その作品世界に出会った17歳の女の子はこう書いている。「夢の世界へ行くのはとってもカンタンなのです。でも、ここ(個展会場)を通りぬけるたくさんの人々は、こんなにすぐそばなのに入り口を見つけないで去って行ってしまう。でも、その中には、夢の入り口に気付く人がきっといるでしょう。私みたいに。そして、自分の中のエネルギーに気付くでしょう。夢はこんなに近くにあるのですね」。

 私は、文明の破壊を受けることなく時を経たピタロスの生物たちの進化を示すことによって、地球のあり方を問い直し、また、私の作品世界との出会いを通じて、誰もが内面的に保持しているであろう、子供時代の空想など、自由で優しく希望に満ちた空間への道標となればうれしく思う。そして、より多くの人の心に「夢の花」が咲き、世界中が平和の心に目覚め、地球の自然が再び輝きを取もどすことを願ってやまない。

草月IKEBANA SOUGETSU(草月出版)Page102、103「第7回花のニューデザイン」


インタビュー記事

フロムB(リクルート)Page18 《時遊人白書》

『不思議動物が住む幻想の楽園』 ・ 林 夢花

YukaHayashi✤Pitaloss's Official Site

ピタロスという名のパラレルワールドに住む 不思議な動物たちを創る 林夢花(はやしゆか)のオフィシャルサイト

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